なす-基本情報
夏野菜の代表 なす 家庭菜園で栽培して新鮮な収穫したてのなすを食べて夏をのりきりましょう。
和名:茄子、ナスビ
分類:ナス科ナス属
英名:Egg plant
学名:Solanum melongena
原産地:インド
なす-品種例
日本の南方ほど晩生種(長い実)、北方ほど早生種(小さい実)、本州の中間地では中長品種が栽培されている。中長品種が流通量が最も多く調理もしやすい。
丸ナス:京野菜の賀茂なすが有名。煮崩れしにくいので田楽などにして食べる。
千両ナス:卵形と中長の改良品種。
中長ナス:流通量が一番多い
長ナス:20~30cm、水分がやや多い、果肉がやわらかい。蒸す、焼く、塩もみで食べる
白ナス:果実が真っ白で皮がやや硬い。アクが少ない。
水ナス:大阪府の泉州で栽培される水分の多い丸ナス浅漬けなどの生食ができる。
なす-栽培方法
育て方
・わき芽取り、水やり、追肥が重要
・一番果は小さいうちに摘み取る
・真夏に更新剪定をすることで秋ナスが収穫できる
※品種や環境、栽培条件にによって調整してください
種まきから始める場合
≪温暖地で育てた場合≫ 播種時期:2月下旬~3月上旬
発芽まで5~7日、育苗期間60~80日、最低気温が10℃を下回らなくなった1番花の開花直前(5月上旬から中旬)
セルトレイに蒔き、5mmほど土をかぶせる。本葉1~2枚でポリポットに鉢上げ
※寒い時期からの育苗となるので温室やヒーターなどの保温機材や設備が必要
(少ない株数を育てる時は苗から購入するのもオススメです)
発芽適温:20~30℃(昼:30℃、夜:20℃の変温操作をすると発芽がよくそろう)
生育適温:22~28℃(昼:22~28℃、夜:16~20℃)※28℃前後で根が伸びやすい
※根は壁に当たると分枝するのでしっかりとした苗を育てるにはポット上げはおすすめ
育苗
育苗期間:60~80日前後 ※寒い時期からの育苗となるので温室やヒーターなどの保温機材や設備が必要
1回目:本葉1~2枚でセルトレイから6cm(小さめの)ポットへポット上げ
2回目:本葉3~4枚で小さなポットから12cm~15cmくらいのポットへポット上げ
定植
本葉7~8枚 植え付け ※晩霜の心配がなく、最低気温が10℃を下回らなくなった1番花の開花直前(5月上旬から中旬)※ホームセンター等で購入した苗は若い苗の9cmポットが多いので、出来るだけ12cm~15cmのポットへポット上げをして1番花の開花直前まで育てる
紫外線を必要とするので日当たりがとても良い場所を選び、紫外線カット等はしない。乾燥が苦手なので、わらやマルチを敷く。株間 60cm
支柱立て
2本仕立て:主枝と一番花のすぐ下の脇芽を伸ばす
3本仕立て:主枝と一番花のすぐ下の脇芽を2本伸ばす
※伸ばす脇芽から下の脇芽はすべては摘み取る
追肥
定植後、3週間後に追肥 以降は2~3週間毎に追肥
収穫
一番果は小さいうちに収穫し、株を育てる。開花後20~25日で収穫
気温の上昇とともに実がたくさん成ってくるので栄養不足防止の追肥と水不足にならないようにする。雨が降らなくなったり、長く実をつけたままにしていると硬くなるので注意。
栄養状態が良いと枝先から少し離れて花が付き雌しべが長い。栄養が不足すると枝先に花が咲き、雌しべが短くなる(雄しべで見えないくらい短くなる)。
更新剪定
真夏の暑さなどで株が疲れてくるので剪定をする。7月中旬~8月上旬
強い新芽を残しながら3分の1~2分の1ほど剪定する(剪定時期が早いほどしっかりと剪定する)半月で新しい花が付き、1ヶ月ほどで収穫できる。
※剪定後は株元をスコップなどで根切りをし追肥、潅水、敷きわら等をする。
コンパニオンプランツ(混植)・後作(あとさく)おすすめ
混植:ネギ、ニラ、バジル、マリーゴールドなど
後作:ブロッコリー、キャベツ、ミツバなど
【バジル】独特の香りで害虫が付きにくくなる
【マリーゴールド】センチュウの抑制
混植:ナス科(トマト、ピーマン)、ウリ科(キュウリ)、トウモロコシなどは×
後作:ナス科(トマト、ピーマン)、キュウリ、根菜類などは×
連作障害・害虫
連作障害あり:3~5年間隔をあける
害虫:テントウムシダマシ、ハダニ、アブラムシなど
【ハダニ対策】木酢液、ニームオイル、えひめAIなどで予防と生育促進
食べ方
油と相性が良いので揚げ物や炒め物にむいている
焼いた後チーズをかけてチーズ焼き(しょうゆを少量かけると美味しい)
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