ミニトマト-基本情報
和製英語: ミニトマト (10~20gの小さなトマトの総称)、プチトマト(タキイ種苗の品種名)
分類:ナス科ナス属
英語名:Cherry tomato
アンデス地方が原産のトマトを改良した品種
ミニトマト-品種例
丸型
【千果(ちか)】赤色丸型の品種。
【オレンジパルチェ】オレンジ色丸型の品種。
プラム型
【アイコ】赤色プラム型で有名な品種。
【オレンジアイコ】オレンジ色プラム型の品種。
【フラガール】赤色プラム型の品種。
【フラガールオランジェ】オレンジ色プラム型の品種。
【TYプリモイエロー】黄色プラム型。トマト黄化葉巻病、タバコモザイクウイルス(Tm-2a)、根腐萎凋病(J3)、疫病、青枯病の複合耐病性。1果重15~20g。糖度10度前後、酸味は少なく輸送性に優れる。追肥は1番果の色付き始めから適宜。果実が小さくなる時は1花房15果前後に抑える(1花房15~20果程度着果する)。
【チョコラ・ベルトマト】ブラウン系プラム型の品種。TMV因子はTm-2a型、半身萎凋病、葉かび病(Cf9)、青枯病の複合耐病性。草勢が強く空洞果や裂果の発生が少なく収量性が良い。1果重15~20g。果皮は薄く適度な酸味で甘みが強い。十分に着色させ(肩の色が濃くなるまで待つ)糖度をのせてから収穫する。
メイクスイーツシリーズ
【ベロニカ】ブラウン・ゼブラ丸形の品種。根腐萎凋病、半身萎凋病、ToMV(Tm-2a型)、斑点病に抵抗性。萎凋病(F:R-1.2)に耐病性。ネマトーダに耐虫性がある。1果汁13~18g。高糖度で肉質・食味に優れる。花房安定、着果性が良いため、下段から花数が適度で摘果不要。
プチぷよ
その他
【千恋(ちこ)】赤色の棗型(なつめがた)の品種。
他にも加熱料理におすすめの品種もあります
ミニトマト-栽培方法
育て方
・種から育てる場合は育苗期間が長いので保温装置・温度管理が必要
・本葉7~8枚 一番花が咲き始めたら定植
※品種や環境、栽培条件にによって調整してください
種まきから始める場合
≪温暖地で育てた場合≫ 播種の時期:2月下旬~3月上旬
発芽まで5日、育苗期間60日前後(一番花の咲き始めたころ5月上旬に定植)
セルトレイに蒔き、5mmほど土をかぶせる。本葉1~2枚でポリポットに鉢上げ
※寒い時期からの育苗となるので温室やヒーターなどの保温機材や設備が必要
発芽適温:25~30℃ 生育適温:15~25℃ ※12~22℃で根が伸びやすい
※根は壁に当たると分枝するのでしっかりとした苗を育てるにはポット上げはおすすめ
育苗
育苗期間:60日前後 ※寒い時期からの育苗となるので温室やヒーターなどの保温機材や設備が必要
1回目:本葉1~2枚でセルトレイから6cm(小さめの)ポットへポット上げ
2回目:本葉3~4枚で小さなポットから12cmくらいのポットへポット上げ
(3回目:15~18cmのポットがあれば苗を大きく育てるのも良い)
一番花が咲き始めるまでポットで育苗
定植
本葉7~8枚 一番花の咲き始めたころに植え付け 5月頃~
※花房は同じ向きに出てくるので収穫しやすい方向に向けて植える
寝かせて植えることで根が増え、より健康に病気に強く育つといわれています。接木の場合は接いだ部分がしっかりと地上に出るように植える(※接いだ部分を埋めない!)
乾燥気味に育てると甘みが増す。
※実に雨があたると裂果してしまうので雨除けや屋根のあるところで育てましょう
支柱
支柱を立てて倒れないように誘引クリップや麻ひもなどで誘引していく。(8の字にゆるく誘引)
1本立て:主枝のみ伸ばしわき芽をしっかりと欠く。まっすぐに一本支柱を立てる ※プランター・袋栽培向き
2本立て:主枝と側枝(第一花房の真下からでるわき芽)を伸ばす。風や光が入りやすく、葉や茎が混みあわない。収穫量は増える
受粉
ミニトマトは風などで受粉されますが第一花房が受粉しなければ「つるぼけ」や第二花房以降の実つきが悪くなります。第一花房は手でゆするなどして着実に受粉させましょう
わき芽かき・摘心
葉と茎の間から新しい葉が出てきます。すべてわき芽かきをします。
(2本立ての時は第一花房の真下からでるわき芽だけ伸ばす)
わき芽かきはハサミを使うと病気の原因になるので、晴れた日に手で摘みましょう。
主枝が支柱の高さまで来たら一番上の花房の上の葉3枚ほど残して摘心
追肥
第一花房に実がなり始めたら追肥
収穫
開花後60日後が収穫の目安。ヘタまで赤くなりヘタが反り返ったものから収穫
(品種・環境にもよりますが~8月下旬ごろまで)
コンパニオンプランツ(混植)・後作(あとさく)おすすめ
混植:ニラ、バジル、マリーゴールドなど
後作:ブロッコリー、キャベツ、ミツバなど
【バジル】独特の香りで害虫が付きにくくなる
【マリーゴールド】センチュウの抑制
【ニラ】土壌障害予防
混植:ナス科(ナス、ピーマン)、ウリ科(キュウリ)、トウモロコシなどは×
後作:ナス科(ナス、ピーマン)、キュウリ、根菜類などは×
連作障害・害虫
連作障害あり:3~4年間隔をあける
害虫:ハモグリバエ、アブラムシ、タバコガ、ヨトウムシなど
食べ方
サラダ、焼く、炒める、煮込む、スパゲッティにとても合います
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