基本情報
古名:大蒜(おおひる、にんにく)、蒜(ひる)、葫(こ、にんにく)、忍辱(にんにく)
分類:ヒガンバナ科ネギ属
英名:Garlic
学名:Allium sativum
原産地:中央アジア
品種例
にんにくの品種には寒冷地用と温暖地・暖地用がありますので、植える場所によって品種を選びます
ホワイト6片:寒冷地向けの代表品種
平戸にんにく:温暖地・暖地向け。香りと辛みが強く丸揚げなどに最適な品種
ジャンボニンニク:大きなにんにくですが厳密にはリーキ(西洋ネギ)の仲間。エレファントガーリックとも呼ばれる。栽培方法は通常サイズのにんにくと同じ
無臭にんにく:温暖地・暖地向け。にんにく臭が抑えられた品種。大きなサイズのにんにくが出来やすい
プランター栽培
育て方
・最高気温23℃を下回りだしてから植え付け
・薄皮をむいて植える方が状態がわかり良い
・収穫は地上部の葉が3分の2ほど枯れ、晴天が2~3日続いた日
※品種や環境、栽培条件にによって調整してください
植え付け準備
ホームセンターなどで植える場所(寒冷地、温暖地、暖地)に合った品種を購入
1片ずつに分け病気や傷んでいるもの、小さすぎるものを取り除く
薄皮のついたまま植える方法と薄皮をむき、袋に入れ冷蔵庫で2週間ほど冷やしてから植える方法がありますが、後者の薄皮をむく方が1片の中の状態までわかるのでおすすめです。
発芽まで約5日 収穫まで約270日(9か月ほど)
栽培期間:9月下旬~翌年6月ごろ
植え付け
≪温暖地の場合≫植え付け:9月下旬から10月下旬(目安:最高気温が23℃を下回りだすといい時期)
※にんにくは暑さに弱いため、暑さの残る時期の植え付けは避けましょう。また寒すぎる時期に植えると根が張らなくなってしまいます。
発芽適温:22℃前後 生育適温:10℃~20℃(冷涼な気候を好みます)
種球の1片のとがった方を上にして5cmの深さで植える(小さい片は2つ一緒に植えても良い)株間10cm~15cm 条間10~15cm
背丈が15cmほどになったら残す株を押さえてわき芽を外側へ折り取る(ハサミ等で切っても再び生えてくるため)2つ植えをした株は生育の良いものを残し1株引き抜く
追肥
追肥は2回
①11月下旬 ②翌年2月中旬(芽が伸び始めるころ)
花蕾摘み
5月ごろ トウが伸び、葉の先端までの長さになったら取る(又は引っ張り抜く)
☆摘み取ったものはにんにくの芽として炒め物等で食べることができます
収穫
≪温暖地の場合≫6月ごろ 地上部の葉が3分の2ほど枯れたときが目安
2~3日晴天が続いた時を狙って上に向かって抜き取り、すぐに根をハサミ等で切ります。軒下などで乾燥(3~5日)
雨のかからない風通しの良い日陰(軒下)につるして保存しましょう
コンパニオンプランツ(混植)・後作(あとさく)おすすめ
混植:いちご、きゅうり、トマト、ナス、オクラ、ブロッコリーなど
後作:トマト、ナス
混植:マメ科、キャベツなどは×
後作:マメ科、キャベツ、たまねぎ、にら、ねぎなどは×
※にんにくと相性のいいナス、にんにくと相性のいいきゅうりですが、ナスときゅうりの相性が悪いのでナスときゅうりの混植はやめましょう
連作障害・害虫・コンパニオンプランツ
連作障害なし(2~3年は問題ないことが多い)
害虫:コンパニオンプランツとして植えられることの多いにんにくに害虫がほとんどいません。ただし、病気(さび病、黄斑病など)は発生するので予防や対応は必要
食べ方
トウ立ちする前に取った花茎(かけい)は天ぷらや炒め物、茎(くき)は炒め物(茎が硬い場合は2~3分茹でてから炒めましょう)
※食べ過ぎると胃粘膜に障害(胸やけ、胃のむかつき等)、体臭や口臭の原因となる可能性がありますので食べ過ぎ注意
生のまま
にんにくに含まれるビタミンB1は熱に弱く、成分を損なはないためには生のままが一番。また、にんにく臭の元であるアリシンは刻んだりつぶしたりすることで効果が強くなります。
かつおのたたきに合います
※生のにんにくは刺激が強いため3日に1片ほどが摂取の目安
ホイル焼き
にんにく1玉、オリーブオイル小さじ2程度、塩少々
にんにくの薄皮をむき、根のついていた硬い部分を切り落とす。
材料をすべてアルミホイルに入れ火にかけグツグツしだしたら、弱火にしてアルミホイルで包み10分ほど。
にんにくに爪楊枝や竹串が簡単に通れば出来上がり。お好みで塩を加減してください
※スキレットを使ってBBQでホイル焼きも◎
炒める
にんにくはオリーブオイルとよく合うので【ペペロンチーノ】やトマトを使ったパスタなどにスライスやみじん切りで
焼く
お肉焼くときにスライスまたは、つぶして先に焼き、風味をつける
※加熱したものは1日3片ほどを3日に1度が摂取の目安
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